┃ARTIST ─ 演奏者─
西垣正信 MASANOBU NISIGAKI
(ギタリスト・編曲家)
PROFILE



フランス国立ニース音楽院にてアンリ・ドリニ氏に師事。1971年同音楽院を主席で卒業。
翌年、オペラ座での管弦楽団とのリサイタル「アランフェス協奏曲」にニース市音楽大賞が与えられる。
以降、フランス・イタリア・スイス・モナコ・スペイン・ドイツなどヨーロッパ各国やイギリス、アジア、
東欧での公演やマスタークラスに招聘。ソロ活動だけでなく、かつて現代音楽では福士則夫氏や松本日之
春氏の新作品の初演、室内楽ではフルートのマクサンス・ラリュー氏との共演など世界を舞台に著名な音楽
家との演奏を行う。
近年のソロ活動として、2000年にイギリス・フランス各地で「バッハ没後250年記念リュート組曲全曲コ
ンサート」に招聘。2002年、ヨークカレッジの委嘱により「新古今和歌集によるモノドラマ」を作曲し、イ
ギリス国立古楽センターで初演を行う。毎年フランスでのコンサートに招聘され、2015年は「シューベルト
/アルペジョーネ・ソナタ」、2016年は「ラヴェル/ボレロ」を世界初となるギターソロで演奏し、その高度
な演奏技術と音楽性に高い評価と関心が寄せられた。
著作には、2010年シューベルト「冬の旅」を声楽ギター版として出版。2015年同じくシューベルト「ア
ルペジョーネ・ソナタ」の旋律ギター版、またギター独奏版としても出版とCDをリリース。いずれも今や
国内外問わず著名な出版となっている。2016年9月には、世界初のギターソロ編曲作品「ドビュッシー/喜び
の島」と「ラヴェル/ボレロ」を含む「フランス曲集 ドビュッシー ラヴェル」の出版とCDリリースを発表。
(その他収録作品「亡き王女のためのパヴァーヌ/ラヴェル」 「月の光/ドビュッシー」 「亜麻色の髪の乙女/
ラヴェル」)
こうした功績から近年、西垣への尊敬と題された演奏会「オマージュ・ア・ニシガキ」が南米とフランス
で3年に一度開催される。年齢や国籍問わず多くの音楽家が過去の編曲作品や演奏作品を演奏する場となり、
ギター音楽界の国際的交流の機会となっている。
1982年よりスペイン政府主催マリアカナルス音楽コンクール審査員。
フランス・ヴィラロボスギターコンクール審査員長。
1991年よりフランス・ニース市にて毎年夏期マスタークラスに招聘。
才能ある若い音楽家たちの育成に尽力しこれまでに国内外で活躍する音楽家を多数輩出している。