西垣正信から皆様に
昨年夏にバリの松本大樹くんと一緒に演奏しました神戸御影、世良美術館のコンサート、
この会場がヨーロッパの大きなお宅のサロンと同じ響きがることに惹かれ、
今年も演奏をさせていただきます。
今回は私・西垣が普段のコンサートでは演奏をする機会がない、ポピュラーでも大切で美しいギター作品を
集めて演奏をします。暑い夏の午後、楽しんでいただければ幸いです。
印刷チラシにはまにあわなかったのですが、昨年弾いてくれた松本大樹さんや橋爪こうすけさん
もともに演奏をしてくれます。
楽器はいつもの愛用の二百歳のコンビに加えまして、京大を退官されたあとも楽器の木質の改善に
研究所をもたれ尽力いただいた野村先生の研究の成果も披露致します。
私西垣は7月フランスで「ドビッシー・ラヴェル名曲集」のコンサートを終えて帰国しました。
9月には実況録音がCD化さて発売される予定です。
夏にいつも過ごすアパートのすぐ近くで7月14日にテロがありました。
心から哀悼を表し、傷が早く癒えることをお祈りします。
この場所はパリでテロが起こった際、それに抗議と追悼のために在住のムスリンの多くの方も含め
多くの群衆で埋め尽くされた地です。土地柄はなんの差別もない豊かな土地での暴力は悲しいことです。
暴力に屈さないためにも同じようにこの地での音楽活動を続けたいとおもいます。
7月3日この暴力があった地の私のリサイタルでは、フランスでの最初の生徒、マダガスカルからの
ケビン・ムアンダズ君とリサイタル冒頭で二重奏をしました。
彼はムスリンで会場は古い十四世紀のシャペルで、私自身は仏教です。
この地では皆がなかよく音楽をしています。
その録音をお聞きください。憎しみや差別が世界から失せることを切望します。
1820年ソル作曲 ギター二重奏「はげまし」
演奏 西垣正信 ケビン・ムアンダズ
西垣とケビン君(移民少年だったケビン君も二十歳になり教授資格を得て活躍しています)
演奏では私西垣が二番ギター、いつも二回目に出てくるほうを弾いています。